【演劇 / 感想】世界はなぜこうなっているのか? ー イキウメ『獣の柱』を見てきました。
あらゆる都市に降り注いだ巨大な柱。
柱は人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに支配した。世界は大きく変わった_。ある日、アマチュア天文家の二階堂は、小さな隕石を拾います。
その隕石は、見る者に恐ろしいほどの幸福感をもたらしました。
夢中にし、思考を奪い、自分で目をそらすことはできません。
一人で見たら最後、死んでしまうまで見続けることになるのです。
そして、隕石が落ちた後、空からは巨大な柱が降り注ぎました。
それは人々にあきれるほどの祝福を与え、静寂のうちに人々を支配しました。
柱は人間に何を課し、何から解放したのか_。
あらすじ見るだけでもかなり好奇心そそられますね。
劇団「イキウメ」が主催する演劇「獣の柱」を見てきたので、感想記事書きます。(じゃっっっっかんですがネタバレあり)
具体的な内容について記述するのは避けますが、演劇を見て感じたテーマや思考について主観で書き綴ります。
テーマは、「なぜこうなっているのか?」
「世界はなぜこうなっているのか?」が主たるテーマな気がしました。「なぜ人類は生きているのか」「なぜ地球には悲惨なことが起きるのか」「なんでこんな目に合わなきゃいけないのか」…
人間誰しもが一度は問いたくはなってしまう、魅惑的な悪魔の質問。
近しいような話題で、「なぜなにもないのではなく、あるのか」みたいな哲学的問いもあるみたいですが、近しいものを感じました。
個人的には
この問いはそもそも答えられないものだ…(中略)…問う意義は十分にあるがそれでもやはり答えられないものである。
みたいな派ですが、この問いに一石を投じ、様々な仮説を劇中で披露する、みたいな感じでした。
以下のような仮説が提示されていた気がしました。
- 仮説① 神がただ楽しいからやっている
- 仮説② 地球が一つの生命体として、人間が体の一部とコミュニケーションをとっているように、地球と人間がコミュニケーションを取っている
- 仮説③ 想像してしまっているだけ
また、他にも「安楽死の是非」「自爆テロ」「宗教」「言葉の限界」など様々なテーマが発せられていたと思います。
当日券もあると思うので、興味のある方は是非。